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  1. 食べない子が変わる!管理栄養士がすすめる“遊び感覚の食育”アイデア/大橋さやこ

食べない子が変わる!管理栄養士がすすめる“遊び感覚の食育”アイデア/大橋さやこ

「またこれ食べないの?」「せめて一口だけでも…」子どもたちの好き嫌いは、子育てにおいて避けて通れない悩みのひとつです。日々の食卓で悩んでいるママやパパは多いのではないでしょうか。
でも、ちょっとした工夫で“食べること”を楽しい体験に変えることができます。それが「食べ物のゲーム化」。食べ物を遊びの一部にすることで、子どもたちは自然と新しい食材にチャレンジできるようになります。
 
子どもの頃の食体験が、将来の健康や食習慣の基礎になるため、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」でも、多様な食品に触れることの大切さが示されています。

今回は、家庭で実践できる3つの“ゲーム”と、栄養学的な視点を交えてご紹介します。
 
 

“食べる=楽しい”を育てる!家庭でできる食べ物チャレンジ

20250430_コラム画像①.jpg
最初におすすめしたいのは、食べた食材にポイントをつける「食べ物チャレンジ」。以下のように分類すると、楽しく取り組めます。
 
  •   緑の野菜(ほうれん草、ブロッコリーなど):3ポイント
  •  果物(りんご、バナナなど):2ポイント
  •  新しい食材(普段食べない野菜や果物):5ポイント
 
一定のポイントがたまったら、ご褒美を用意しましょう。特別なデザートや遊びの時間など、子どもが喜ぶものがベストです。
 
子どもは苦味に敏感で、特に緑黄色野菜を避けやすい傾向にあります。しかし、「食べる=楽しい」と感じることで、苦手な食材にもチャレンジしやすくなります

 
 

“食べる=冒険”を楽しもう!食材探検隊「ミッションカード」

20250430_コラム画像②.jpg
次に紹介するのは、「探検感覚」で食材に挑戦する「ミッションカード」。内容は自由にカスタマイズが可能です。
 
  • 緑の野菜を3種類見つけよう(例:きゅうり・小松菜・ブロッコリー)
  • 果物を2種類食べよう(例:オレンジ・ぶどう)
  • 新しいレシピを試そう(例:にんじんドレッシング)
 
栄養素をテーマにしたミッションにすると、さらに学びが深まります。たとえば「ビタミンCを含む食材を食べよう」など、ゲームを通して栄養素にも親しむことができます。
 
 
 

“食べる=挑戦”が楽しい!家族で勝負「クッキングバトル」

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家族全員で楽しめる「クッキングバトル」もおすすめです。それぞれが食材を選び、簡単な料理に挑戦。最後はみんなで試食し、美味しかった料理に投票。
投票結果でポイントをつけて、最多得点の人にはちょっとしたご褒美を。
 
自分で作ることで、子どもたちは食材に興味を持つようになりますし、他の家族の料理を食べることで、新しい味との出会いも増えます。
実際に、調理に参加することで子どもが食材を受け入れやすくなるという研究報告もあります。
 
 
 

成長とともにゲームミッションもレベルアップ

 
これらのゲームは、年齢や成長に応じて“レベルアップ”していくことができるのもポイントです。
たとえば、栄養素ごとに分類して、5大栄養素(炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラル)をバランスよく取ると高得点になる、というルールを加えてもいいでしょう。
また、水や食物繊維などのミッションで、便秘予防や水分補給の意識づけをすることもできます。
 

 

まとめ:食育の“環”を家庭から

ゲーム化された食卓は、子どもにとって“食の冒険”になります。楽しい体験の中で、自然と多様な食材に触れ、栄養の知識も身についていく。この積み重ねが、将来の健康づくりに繋がります。
近年、「食育」という言葉は広く知られるようになりましたが、今こそ「食育基本法」にも示されている“食育の環”を意識して、家庭から広げていくことが大切です。
 
今週末から食事をゲーム化し、笑顔あふれる食卓を育んでいきましょう。


担当管理栄養士:大橋さやこ
 
 
 
参考文献
  • Daniel Johnson,Gamification in Health and Fitness: A Systematic Review,Internet Interventions,Vol. 6, pp. 89–106,(2016)
  • M.A.Allam,The Role of Gamification in Nutrition Education: A Review,Current Nutrition Reports,Vol. 9, Issue 2, pp. 109–119(2020)
  • M.A.Allam,Using Gamification to Improve Nutrition Education in Schools,Journal of Nutrition Education and Behavior,Vol. 51, Issue 5, pp. 501–511(2019)
  • 農林水産省,第四次食育推進基本計画
  • 農林水産省,令和4年食育推進施策 


大橋さやこ執筆コラム

 
2025年4月30日

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