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  1. 未就学児のママパパ必見!味覚の成長は「舌」と「経験と興味」/中田恵理

未就学児のママパパ必見!味覚の成長は「舌」と「経験と興味」/中田恵理

前回のコラムでは、幼児食を3ステップについてお伝えさせていただきました。
今回は、「子どもの味覚の成長」についてお伝えいたします。

 

子どもの味覚を育む

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味覚は生まれた時からあります。離乳食期から少しずつ味にふれていき学習していきます。さまざまな味が受け入れられるように準備をして幼児食となります
 
私たち大人は「塩味」などの複雑な味に慣れているため、ご家庭の食事が「味付けが濃いな」「だしの味ってどんな味だろう?」と思うことがあるかもしれません。しかし、だしや食材には、グルタミン酸などの旨味が含まれています。またしっかり加熱することで汁物に入れた野菜の甘味を感じるなど、素材の味のみでおいしさを感じられます。

離乳食や幼児食を作ることで、親の味覚も整う可能性がありますね。

 
5つの味を知る
基本の味は、甘味、塩味、うま味、酸味、苦味の5つです。それぞれ味には役割、感じ方があります。

身体が必要と感じるのは、甘味、塩味、うま味の3つです。
甘味の主な成分は、ショ糖、果糖、ブドウ糖などです。砂糖、果物の甘味を感じることができます。塩味は、体表的なものは食塩に含まれるものです。うま味は、かつお節にはイノシン酸、昆布にはグルタミン酸、きのこ類はグアニル酸といったうま味の成分です。

一方で、身体が警戒する味覚は、酸味、苦味の2つです。
酸味は、レモンや梅干しに含まれるクエン酸など、おいしさとなる酸味もありますが、果物が熟していない酸味、そのような感じ方から未熟や腐敗しているという警告とも、とらえられる味です。苦味は、毒物の多くは苦いもので、不快な味と感じて吐き出すことができ、毒を避けることができます。

幼児期に野菜が苦手というのは、「苦味には毒があるかもしれない」という信号が出ていることで好まない味と敏感に感じている可能性があります。

 
味を感じる仕組み
味は、食べ物を口に入れたときに舌で感じています。

食べ物を口の中で噛み、唾液と混ざり合ったものが舌にある味蕾に触れることで、味を感じることができます。甘味、塩味、うま味、酸味、苦味は別々に感じますが、舌に味蕾が無数に存在しているので、5つの味を感じることができます。


 

経験・興味から味をまなぶ

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味覚は、視覚、嗅覚、聴覚からも感じることができます。食事中の会話や経験から子ども自らの気づき、発見があります。

 
同じ食材でも味の違いを発見 
過去の経験からこの食材はどのような味がするという想像がつくと思います。

以下は、実際にあったエピソードです。

その子は「バナナは甘い」と思っていました。しかし、まだ青々しいバナナは甘味が薄く、その子は苦味を感じました。

この出来事からも、「バナナが黄色ではなく、緑の部分もある」や「この前、食べたバナナと違う味がした」「バナナジュースにしたほうが甘い」など、子どもは味覚以外の視覚、過去の食経験から気づき、発見していきます


 
子どもとの食卓の中で、「食事は栄養バランス良くする」「好き嫌いを克服させなきゃ」など、日々の葛藤がたくさんあると思います。しかしこれらの悩みは「栄養」「好き嫌い」といった断片的なものではなく、「食経験」といった大きなカテゴリーの中で徐々に解消していきます

「食べさせなきゃ」「時間がない」と親の気持ちも理解できます。しかし子どもの成長をそばで見守れるのは「今」しかありません。できるときは、子どもとコミュニケーションをとりながら食事をし、親も子どももさまざまな食経験と新発見の引き出しボックスを増やしていきましょう。


担当栄養士:中田恵理


 
参考文献
  • とけいじ千絵「毎日ごはんで、心・からだ・味覚の発達を促す 子どもの味覚の育て方」株式会社日東書院本社(2019)


中田恵理執筆コラム


2021年2月 3日

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