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女性の体に関わる一大イベントは妊娠、出産でしょうか。実は近年では妊娠を意識する年齢が早くなっている傾向もある一方、現状として晩婚化や未婚率の上昇も見られ、30代後半40代になってから、さて子供を…と考えてみたら何か問題があったというケースも少なくありません。妊娠が難しい要因は外科的な問題の他にも、生活習慣の積み重ねによる要因もあります。

「もっと早く気づいていれば…」と後悔しないために、まずは基本的な体のチェックをして生活習慣を見直してみましょう。

 

体型は肥満度を表す指標として用いられている体格係数BMI値でチェックできます。〔体重(kg)〕÷〔身長(m)の2乗〕で算出し、18.5未満が「低体重(やせ)」、18.5以上25未満が「普通体重」、25以上が「肥満」に分類されます。BMI値が高いと卵巣年齢が高い傾向があります。また、低いと骨粗しょう症リスクが高くなり、妊娠したとしても低出生体重児が生まれるリスクが高くなります。

 

家庭用体重計でも体脂肪が測れるものがあります。体脂肪率が高いと多嚢胞性卵巣症候群の割合が高くなり、低過ぎると月経が止まることもあります。

 

女性ホルモンの関係で、低温期(排卵前)と高温期(排卵後)では体の状況が変わります。低温期が続くと無排卵月経、高温期が短いと卵巣の働きに影響が出る、平熱自体が低いと免疫力が低下している可能性が考えられます。

 

体重や体脂肪の増減は、摂取エネルギー量と消費エネルギー量のバランスで変化します。適正数値ではない場合は、普段の食事量や運動量を見直す必要があります。
 

20~30代の女性の一日における推定エネルギー必要量は1700～2000kcalです。食事以外で無意識に高カロリーなものを口にしていないか確認が必要です。摂取している習慣がある人は無糖の飲料や低糖質のものに変えてみましょう。
 

消費エネルギーを上げるには体を動かすことは必須です。散歩や動画を見ながら運動など、日常に取り入れてみましょう。

どれも難しいのであれば、日頃から体重だけでもチェックしてみては。体重数値を可視化すると自然と行動に繋がるようになります。

 

また、睡眠や休息で副交感神経を高めることも大切です。低温期、高温期はストレスも関わっているからです。女性は仕事に交友関係に家事にといっぱい抱えこみがち。更にここ数年はコロナ禍で、ますますコミュニケーションを図る機会が減っています。趣味やリラックス法を見つけて心を開放してあげましょう。

 

こういった記録はスマホアプリでできるものもあります。それこそファムテックの出番です。うまく活用して体の管理を習慣づけてみましょう。


管理栄養士：白井由紀


 

 

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