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  1. ジュニア世代から意識しよう!貧血予防のポイント/柏成実

ジュニア世代から意識しよう!貧血予防のポイント/柏成実

こんにちは。管理栄養士の柏成実です。
一年もあっという間に過ぎ、もう10月ですね。とくに、ジュニア~高校生までは月日を追うごとに身体が大きくなり、運動強度が高くなることもあります。

今回は、運動強度が高く成長期でもあるジュニアアスリートが意識しておきたい『貧血』についてお伝えいたします。一般の方の貧血と、競技される方の貧血は原因が異なることがあります。原因が違えば、対策も変わってきます。
把握することが重要になってきますので、参考にして頂けたら幸いです。
 
 

貧血の種類と原因

2022.10.19コラム画像①.jpeg
貧血にも種類がたくさんあります。主に競技に取り組む選手におこりやすい貧血の種類と原因についてお伝えします。
 
1つ目は鉄欠乏性貧血。競技する選手は発生頻度が高いと言われています。
身体の中の鉄が不足することで、赤血球数が減少し、全身に運ぶ酸素の量が少なくなっている状態です。
原因は、過度な食事制限や大量の発汗による鉄の損失(とくにエネルギー消費量の多い選手は運動中に鉄の損失が多い)、血液の損失身体の急成長など多々挙げられます。とくにエネルギー摂取量が不足している状態で運動を行うと、ホルモンの働きにより鉄の吸収を抑制してしまうため注意が必要です。

 
2つ目は溶血性貧血。繰り返し行われる足裏への衝撃により赤血球が破壊されることが原因で、全身の赤血球の濃度が正常を維持できずに起きる貧血です。
長時間走り続ける競技や裸足で強い踏み込みを行う、剣道や空手競技の選手がなりやすいとされています。
 
 
3つ目は希釈性貧血。一時的に赤血球濃度が低い状態です。運動強度の高い練習や筋肉量の増加に伴い血液量が増えたことが原因で起きる見せかけの貧血です。こちらは赤血球数や赤血球濃度は見かけ上であり本当の貧血ではありません。かえって心拍出量は増え、選手の運動能力は向上すると言われています。
 
 
上記3つとも気が付かないで貧血になっていることもあります。定期的に体調チェックを行い、違和感がある場合は、自身を振り返りながら原因を見つけることも大切です。また、症状が出ている場合は、早めに血液検査や医師に診てもらうことをおすすめします。
 
 

貧血予防のために摂っておきたい栄養素は?

2022.10.19コラム画像②.jpeg貧血はならないことが一番であり予防が重要です。ここでは、日々の食事で意識して摂っておきたい栄養素をご紹介します。
 
●鉄
酸素を全身に届ける赤血球やヘモグロビンの構成成分である鉄。
多く含む代表的な食品は、豚レバー、赤身肉、あさり、かつお、小松菜、ひじきなどです。
また、体内で鉄の吸収をよくするためにも一緒に摂っておきたい栄養素があります。それは、ビタミンⅭで柑橘類や緑黄色野菜などに多く含まれています。デザートとして柑橘類の果物を食べることもおすすめです。
 
逆に鉄を含む食品を食べた際に避けたいものとして、タンニンが含まれる紅茶やコーヒー、緑茶などです。これらは鉄吸収を阻害するので、食後は2時間ほど避けた方が良いでしょう。

 
●ビタミンB₆、B₁₂、葉酸
これらの栄養素には赤血球の合成や血を造る大切な働きがあります。
多く含む代表的な食品は、うなぎ、納豆、卵、牡蠣、鶏レバー、緑黄色野菜などです。ぜひ鉄と合わせて意識的に摂っていきましょう。
 
この他、予防として、エネルギー量の見直しやたんぱく質量の確保など、現在の食生活や一日の過ごし方を振り返ることも同時に行えると良いですね。
 
 
 
競技力が上がるにつれて運動量も多くなる選手たち。少しの違和感を見過ごしてしまうことも少なくありません。症状が出る前に、ご自身やお子さんの体調やコンディションチェックを行い、貧血予防していきましょう。


担当パーソナル管理栄養士:柏成実
 
 
参考文献
  • ダン・べナードット、寺田新(訳)「スポーツ栄養学ハンドブック」東京大学出版会(2021)
  • 清野隼・虎石真弥・山口太一「ケースで学ぶスポーツ栄養学」株式会社みらい(2022)


柏成実執筆コラム
元剣道部の管理栄養士が伝えるJr.アスリートの食事の重要性!親子で食意識改革
親子で考えよう!ジュニアアスリートの身体を大きくするための食事
 
2022年10月19日

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