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  1. 薬膳のプロが教える!更年期を緩やかに過ごす薬膳ケア①/宮田朋世

薬膳のプロが教える!更年期を緩やかに過ごす薬膳ケア①/宮田朋世

本格的な夏に入りました。外は猛烈な暑さですが、室内はエアコンが効いて寒いくらいの時もあり、身体の体温調節が難しくなる季節でもあります。40~50代位の方で、涼しい部屋にいるのに、ポォッと顔だけ赤く火照ることはありませんか?それって暑さのせいではなく、“更年期障害”の症状かもしれません。
 
今回のコラムでは、女性に起こりやすい“更年期障害”について、薬膳のベースである中医学の視点からお伝えします。

 

7の倍数で変化する女性の身体

20230726_JPDAコラム画像①.jpg
中国では昔から、「7の倍数で女性の身体は変化している」と考え、中医学の最古の医学書である『黄帝内経』には「7歳で歯が生え変わり、14歳で生理が始まり、21歳で女性としての身体が出来上がり、28歳で女性として身体が最も充実し、35歳で顔に艶がなくなり髪は抜け始め、42歳で衰えが進み白髪もみられ、49歳で閉経する」と書かれています。
 
日本産婦人科学会によると更年期とは、閉経の5年前から5年後までの約10年間を指すとされ、日本人の平均閉経年齢は50歳とされています。閉経は早い人で40代前半、遅い人で50代後半とされており、かなり個人差があります。

この「更年期」は女性ホルモンのエストロゲンの分泌が大きく揺らぎながら低下していくことのほか、加齢やストレス、仕事などにより身体的不調(ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、めまい、こり、冷えなど)・精神的不調(気分の浮き沈み、イライラ、倦怠感など)としてあらわれます。

 

中医学で見る「腎」の働きと老化

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更年期障害を学ぶ前に知ってほしいのが、「腎」の働きです。
西洋医学で言う腎臓と同様に尿を作る臓器でもありますが、中医学では生殖、成長、老化と関わりがあり、まさにアンチエイジングの柱となる臓器でもあります。

また、「腎」は腰・膀胱・耳・骨・髪・唾・歯・恐怖の感情と関係する臓器でもあり、
  • 腰痛
  • 頻尿
  • 耳が聞こえにくくなる
  • 骨がもろくなる
  • 白髪、脱毛
  • ドライマウス、歯が抜けやすくなる
  • ビクビクする感情
など、老化現象で思いつく全ての症状が“腎”と繋がっているのです。

 

「腎」をケアする薬膳食材

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更年期を迎える前でも、女性が特に意識してほしいのが「腎」のケアをする食材です。薬膳食材と言ってもスーパーで買える食材ばかりです。エイジングケアを意識するなら、まずは腎のケア食材から始めてみましょう。
 
●海のミネラル食材
  • 身体の冷えや疲れには「エビ」:タンパク質、タウリン、ビタミンE
  • 不安や不眠などのメンタルの不調には「牡蠣」:ビタミンB12 、亜鉛、マグネシウム、鉄
  • 足腰の痛みには血行促進の「いわし」:DHA、EPA、セレン
  • 身体に必要な潤いをチャージする「ホタテ」:タンパク質、タウリン、亜鉛
  • 血を作り、婦人科系トラブルには「イカ」:タウリン
  • 美髪、便秘、むくみに「海藻類」:食物繊維、ベータカロテン

●黒色食材
  • 血を補い、巡りを良くする「黒きくらげ」:食物繊維、鉄、ビタミンB2
  • 気血を補い、滋養強壮効果がある「黒豆」:アントシアニン、大豆イソフラボン、鉄
  • 肌を潤わし、艶のある髪にする「ひじき」:鉄、マグネシウム、ビタミンB1
  • 身体を温め、血を補う「黒砂糖」:ビタミンB1、マグネシウム
 
●その他の食材
  • 五臓全てのケアをする「ブロッコリー」:ビタミンC、ベータカロテン、ビタミンB2
  • アンチエイジングのネバネバ食材「長芋」:ジオスニゲン、サポニン、カリウム
  • 小さくても滋養強壮効果が高い「ウズラの卵」:ビタミンB12 、鉄、葉酸、リジン
  • 冷え改善と血行促進の「ニラ」:ビタミンB1、ベータカロテン、硫化アリル
  • 目の不調に効く「クコの実」:ゼアキサンチン、ビタミンA、ビタミンE
 
全て普通の食材なので、手に入りやすいと思います。

「腎」をケアする食材は“鹹(しおからい)”=海産物などミネラルが豊富なものや“黒色”の食材に多くあります。手軽に手に入るけど、あまり買わない食材もあったかもしれません。ぜひ明日買い物に行ったときに探してみてください。



毎日少しずつ腎のケアをしていくことで、美しく、元気はつらつとした日々を送るエッセンスにもなりますし、更年期障害や老化現象を緩やかにする要にもなります。更年期のお悩みを抱えていらっしゃる方は、普段の食卓で上記の食材を取り入れてみるのはいかがでしょうか?

日本で更年期障害の治療法は、
  1. ホルモン補充療法
  2. 漢方薬
  3. 向精神薬
などがあります。更年期障害の食事療法はなく、普段からバランスの良い食事を意識することや、女性ホルモンと似た働きをする成分“大豆イソフラボン”を含む大豆製品を摂ることが推奨されています。
今の食事に不安があったり、食事で健康を手に入れたいと想った方は、お気軽にパーソナル管理栄養士にご相談ください。


担当管理栄養士:宮田朋世



参考文献など
  • 公益財団法人 日本産婦人科学会,「更年期障害」(2023年7月26日閲覧)
  • 日本中医食養学会「現代の食卓に生かす「食物性味表」改訂2版」株式会社平河工業社(2014)
  • ​池田陽子「中年女子のゆる薬膳。」学校法人文化学園文化出版局(2022)
  • 戴毅「全訳中医基礎理論」たにぐち書店(2015)
  • ジオスニゲン,栗山雄司, https://www.a2-pro.co.jp(2023.7.28閲覧)
  • ​植木もも子「薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖」西東社(2012)
 
 
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2023年7月26日

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