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  1. ダウン症児を育てる管理栄養士が伝える離乳食の解決法/大竹友里恵

ダウン症児を育てる管理栄養士が伝える離乳食の解決法/大竹友里恵

こんにちは。ダウン症がある子どもの離乳食に悩んだ、大竹友里恵です。

私自身が9年前に知りたかった当時の迷いや悩みの理由、考え方をお伝えします。離乳食をスタートする前の方、今進めている方、支援者の方にも参考になれば幸いです。
 
 

離乳食本は月齢を目安に書かれている

20240522_コラム画像①.jpg
以前、離乳食の基本的な流れについて書きました(過去の記事はコチラ)。離乳食の進め方の目安では、初期(生後5~6か月頃)、中期(7~8か月頃)、後期(9~11か月頃)、完了期(12~18か月頃)とされています。これは定型発達のお子さんを対象にしたもの。

発達がゆっくりなダウン症のあるお子さんは、離乳食の開始や、初期から中期など次のステップに進むことに時間がかかったり、個人差があります。また、食事の形態(固さ、大きさ)の他、口腔内から喉に送り込むことに困難さがあることもあり、まとまりやすさや滑らかさ等も考える必要があります。
 
このことから保護者は、どのような悩みにつながりやすいのでしょうか。
 
 

ダウン症児の離乳食にまつわる悩み3つ

20240522_コラム画像②.jpg今まで寄せられた悩みで多かったものとその理由をまとめました。
 
●離乳食本のどこが必要かが分からない
月齢を基準に書かれているため、「うちの子はどの情報が必要なのか」が分からない。
 
●摂食指導でのアドバイスの後自宅での実践が難しい
口腔機能に課題があり、口腔内から喉への送り込みをスムーズにする食形態にするには、離乳食本に載っている固さ、大きさの調理だけでは不十分なことも。そのため、アドバイスされた調理法が分からず困ります。
 
●調理が大変
ただでさえ慣れない育児に、通院や療育、それに加えて離乳食。考えが追い付かないことがあります。

 
 

何を目安に考える?解決策3つ
20240522_コラム画像③.jpg

 
離乳食本の参考にするポイント、足りない情報はどうしたらよいか、調理を楽にするコツをまとめました。
 
●お口の機能や身体の発達に合わせる
食事の形態(固さ、大きさ)や、離乳食の開始時期、進め方は、お子さんの発達段階に合わせます。
身体やお口の機能以上の食形態にすると、偏食や丸のみの原因になるので、発達以上の食形態にしないことが大切。小児科の先生や歯科、療育センター等のセラピストにお子さんの状態を診てもらいましょう。離乳食の進め方の表をスマホ等で持参して、見せながら「今はどの辺りですか?」と聞いてみるのもいいですね。

 
●食事の形態(まとまりやすさ、なめらかさ)の参考資料
発達期嚥下障害児(者)のための調整食分類(2018)を参考にするとよいですが、少し難しいので、参考文献に分かりやすい本を記載しました。「発達障害児の偏食改善マニュアル」はご家族向けで分かりやすいので、ぜひ参考にしてみてください。

 
●調理を簡単にするポイント
・大人と子どもの食事を取り分けメニューにする
味噌汁や鍋、味付け前のカレー等は調理工程も少なく、保護者と同じものを食べることで、お子さんも安心して食べ物を受け入れられるメリットもあります。

 
・電気圧力鍋や炊飯器調理等、便利な調理家電を使う
火加減を見なくていいので(蒸気での火傷には注意)安心。離乳食は長丁場になるので十分元が取れます。


 
いかがでしたか。離乳食を考える際の参考になりましたか。食形態を上げていく流れはほぼ定型発達じと同じですが、スピードはゆっくり。個人差も大きく、周りと比べないことが大切です。

ぜひ、食事のこと(栄養量、水分量等)は病院の管理栄養士、日常の調理のことや保護者の方の心身のサポートなどは、身近な管理栄養士にいつでもご相談ください。


執筆・監修管理栄養士:大竹友里恵


 
 
参考文献
  • 田村文誉,水上美樹「ダウン症の子どもの摂食嚥下リハビリテーション」医歯薬出版株式会社(2021)
  • 山根希代子,藤井葉子「発達障害児の偏食改善マニュアル」中央法規出版株式会社(2019)
  • 大山牧子「こどもの偏食外来」診断と治療社(2023)
  • 金子芳洋,向井美恵,尾本和彦「食べる機能の障害」医歯薬出版株式会社(1987)
  • 川原佐公「発達が分かれば保育ができる!」ひかりのくに(2015)

大竹友里恵執筆コラム

 

2024年5月22日

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